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鳥海山(ちょうかいさん、ちょうかいざん〔)は、山形県と秋田県に跨がる標高2,236mの活火山。山頂に雪が積もった姿が富士山にそっくりなため、出羽富士(でわふじ)とも呼ばれ親しまれている。秋田県では秋田富士(あきたふじ)、山形県では庄内富士(しょうないふじ)とも呼ばれている。古くからの名では鳥見山(とりみやま)という。鳥海国定公園に属する。日本百名山〔『日本百名山』深田久弥(著)、朝日新聞社、1982年、ISBN 4-02-260871-4〕・日本百景の一つ。2007年(平成19年)に日本の地質百選に選定された。 == 概要 == 山体は山形県の飽海郡遊佐町・酒田市と秋田県の由利本荘市・にかほ市の4市町に跨がるが、山頂は飽海郡遊佐町に位置し、山形県の最高峰である。(山頂が飽海郡となった理由は 歴史 を参照のこと。) 東北地方では燧ヶ岳(標高2,356m)に次いで2番目に標高が高く、中腹には秋田県の最高地点(標高1,775m)がある。山頂からは、北方に白神山地や岩手山、南方に佐渡島、東方に太平洋を臨むことができる。 山の南側には夏、「心」の字の形に雪が残る「心字雪渓」がある。山頂付近には夏場も溶けない万年雪(小氷河と表現されることがある)〔土屋巌:鳥海山貝形小氷河の雪氷気候学的研究 (1) 一年々変動と年層構造 雪氷 Vol.39 (1977) No.2 P65-76〕が存在することや、氷河の痕跡として特徴的なカール地形が存在することから、かつて氷河が形成されていたという説がある。このため、山麓の市町村では「氷河」を冠した特産品が見受けられる。 鳥海山の固有種としてはチョウカイアザミやチョウカイフスマがある。 鳥海山は日本海に裾野を浸した秀麗な山容を持つためか、古くから山岳信仰の対象となり、山頂と、麓の吹浦(山形県遊佐町)と蕨岡(山形県遊佐町)には大物忌神社が祀られ、出羽国一宮として崇められてきた。日本海に浮かぶ酒田市の飛島には、鳥海山の山頂部が吹き飛んできて出来た、あるいは鳥海に住む鬼が神罰を受けた際に飛んだ首によって出来たという伝承があり〔岩崎敏夫 編 『東北民俗資料集(二)』 萬葉堂書店 1972年10月 の「鳥海山信仰」に収録された山形県飽海郡遊佐町の民間伝承より。話者は遊佐町の高橋佐太郎。〕、それが島の名前の由来になっているという考え方もある。また、飛島に祀られた小物忌神社は鳥海山の大物忌神社と対をなしているとされる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「鳥海山」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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